
「ポケ戦」と略され、全6話で構成される本作は宇宙戦争をテーマとしたアニメ「機動戦士ガンダム」初の番外作品として1989年に発売されました。
特徴
本作はガンダムを全く知らない人でも楽しめる作品になっており、現に私はガンダムを一切見たことがなく視聴したのですが、内容に簡単に入る事が出来ました。
また「機動戦士ガンダム」とは作風が異なり、かっこいいロボットによる迫力のバトルではなく”戦争”がテーマの中心として物語が進んでいきます。なので戦闘シーンは動きがぎこちなく、さらに頻度も少なくなっています。
「機動戦士ガンダム」では”ニュータイプ”という先頭における才能を持ったキャラクターを中心に物語は進行していきますが、本作の主人公はガンダムにも乗れない、戦闘もできない11歳の少年が主人公であり、主人公が本作で戦闘を行う事はありません。
あらすじ
舞台は増えすぎてしまった人類が宇宙にコロニーを作った世界。
宇宙の覇権をめぐり地球連邦軍とジオン公国軍の争われた「一年戦争」末期、地球連邦軍がひそかに開発している新型のガンダムを奪取すべくジオン公国軍の特殊部隊であるサイクロプス隊は中立コロニーであるサイド6で「ルビコン計画」を実行する。
サイド6に住む小学生のアルは父親との再会した宇宙港で幼馴染のお姉さんであるクリスと再開する
アルはサイド6でザク改という機体に乗っていたジオン兵のバーニィと出会う。
このバーニィやクリスとの出会いがアルの人生を大きく変える事になる…
お勧めしたい点
本作の主人公であるアルは、物語序盤戦争に対して一種の憧れを抱いており、バーニィにはその好奇心によって出会う事になります、しかしバーニィと出会った事で次第に戦争がどれだけ残酷な事なのかを理解していくようになり、徐々に同級生たちと乖離していくようになります、アルだけが変化していく中で成長を見る事が出来ます。
本作を通してバーニィは苦悩が見えながらも必死に戦う覚悟ある青年に描かれています、完璧でもなければ時に逃げてしまう彼は物語の終盤で大きな決断をする事になります、自分はその決断とアルに送ったビデオレターには勇気をもらう事が出来ました。
本作品を見終わった後には必ず世界平和を願う事になるでしょう。




