
監督・脚本を「君の名は。」を手掛ける新海誠氏が2007年にコミックス・ウェーブ・フィルムから公開された劇場アニメであり、本作は「桜花抄」、「コスモナウト」、「秒速5センチメートル」3つの章からなる短編映画である。
アジアパシフィック映画祭にて「最優秀アニメ賞」などを受賞した経験があり、2025年10月には実写映画化も決定している
あらすじ
「桜花抄」
小学校の卒業式で離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里は互いにい想い合っており、文通をしていく中で互いは再開の約束をする事になる。約束の当日は大雪に見舞われ貴樹の乗った列車は長時間停車を余儀なくされてしまう…
「コスモナウト」
種子島の高校生3年生である澄田花苗は中学生の時に転校してきた貴樹に思いを寄せていたが伝えれずにいた、さらに自身の進路が決まらない事や趣味のサーフィンがスランプに陥っていたが一つずつこなしていこうと貴樹に思いを伝える事を決心する…
「秒速5センチメートル」
社会人となった貴樹は仕事に追われていたが自身が何のために必死に仕事をしているのかが理解できなかった。3年間恋人であった水野理紗からは貴樹がある人を一途に思っている事を見透かされていた。ある日貴樹はふと桜を見に外に出かける…
おすすめする点
新海誠氏の映画であるという事もあり、映像の綺麗さは他の映画と比較して群を抜いていると感じた。風景のリアルさだけでなくボーと黄昏れてしまうような、いわゆる”エモい”と呼ばれる情景に癒される
ストーリーに関してはとても寂しく、人間関係の軽薄さが上手く描かれており、時代背景が1990年代から2000年代という事もあり、現代にはない”繋がりにくさ”がもどかしさ、寂しさの演出に拍車をかけている





